シェリング・プラウ 新タイプ高脂血症治療薬が米国で承認
公開日時 2002/12/26 23:00
シェリング・プラウは12月26日、メルクとシェリング・プラウの合弁会社メルク/シェリングプラウ・ファーマシューティカルが開発した、腸内でのコレステロール吸収を阻害する、新しいタイプの高脂血症治療薬「ゼチア」(一般名:エゼチマイブ)が2002年10月25日付けでFDAの承認を取得したと発表した。2001年12月27日にFDAに申請、約10ヵ月で承認された。すでにドイツで「EZATROL」の商品名で発売されている。ゼチアは、スタチン系、フィブラート系といった既存の高脂血症治療薬とはまったく異なり、腸内でのコレステロール吸収を阻害することによってコレステロールを低下させるという新発想の治療薬。錠剤タイプで、一日一回10ミリグラムの投与のみ。食事に関係なく服用できるのが特徴。ゼチアは、シェリング・プラウが創製、メルクとの間で、日本を除く全世界での共同開発、共同販売の提携契約を結んでいる。日本ではシェリング・プラウによる開発がフェーズⅢ段階にある。