東レ 藤沢薬品に止痒薬導出
公開日時 2003/01/29 23:00
東レと藤沢薬品工業は1月29日、東レが開発を進めていた止痒薬「オピオイドκ(カッパ)作動薬」(開発番号:TRK‐820)注射剤について、欧州での共同開発権と独占販売権を藤沢薬品にライセンスすることに合意したと発表した。両社による初めての共同開発で、北米市場などへの展開も協議していく方針。同薬は、従来のヒスタミン系止痒薬とは異なる新しいメカニズムを持ち、オピオイド系のかゆみを抑えることで、既存薬で効果のなかったかゆみに対応できるという。04年から欧州で順次販売予定。東レは医薬・医療事業を含むライフサイエンス関連事業を戦略的拡大事業と位置づけ、TRK‐820の製品化に向け欧州での提携先を模索。藤沢薬品は、欧州で中心となっている移植、皮膚科、感染症領域での製品ライン強化を目指し外部開発品の導入を検討していた。