【MixOnline】パンくずリスト
【MixOnline】記事詳細

新薬開発期間半減へ、ターゲット指向治療ソリューション

公開日時 2003/02/27 23:00

分子標的治療薬や抗体医薬などが登場しているなかで、IBMビジネスコンサルティングサービス㈱ライフサイエンス・製薬事業部は、今後の創薬・開発では「疾患のメカニズムを分子レベルや生体系の一部として把握することを基本とし、分子科学の応用により疾患をより性格に把握し、特定の疾患サブタイプ患者に対する一連の治療・サービスを提供することが可能になる」とする「ターゲット指向治療ソリューション」を提言するレポート「Pharma 2010 イノベーション再定義」をまとめた。具体的には、喘息とがんの領域をあげている。喘息では、遺伝的アプローチを含む分子技術により、アトピーや気管支炎など喘息を一連の基礎的な病態として再定義し、そうしたタイプに応じた薬剤の開発や表面的には同じに見える状態を識別する分子生体マーカーに基づく診断薬の開発に取組んでいることを指摘した。がんの分野では、IBMを含む研究グループが乳がん、前立腺がん、肺がんなどをサブタイプに分類するシステムの開発を進めているという。個々の患者にがんを引き起こす遺伝子や遺伝子の組み合わせを特定し、特定された遺伝子構成にしたがって患者を治療できるようにするシステムを目指している。こうした疾患の再定義が、特定の病態を治療するための医療パッケージ、つまり「ターゲット指向治療ソリューション」につながるとする。また、こうした分野の創薬は、生物学的なアプローチとなることから化学物質に比べて開発期間の短縮が可能で、審査承認面でもがん治療薬で行われているような条件付き承認を進めるべきとし、2010年には開発プロセスが現在の半分程度、開発コストは現在の4分の1程度に減少するとの予測を示した。

プリントCSS用

 

【MixOnline】コンテンツ注意書き
【MixOnline】関連ファイル
【MixOnline】記事評価

この記事はいかがでしたか?

読者レビュー(0)

1 2 3 4 5
悪い 良い
プリント用ロゴ
【MixOnline】誘導記事
【MixOnline】関連(推奨)記事
【MixOnline】関連(推奨)記事


ボタン追加
【MixOnline】記事ログ
バナー

広告

バナー(バーター枠)

広告

【MixOnline】アクセスランキングバナー
【MixOnline】ダウンロードランキングバナー
記事評価ランキングバナー