エーザイ 06年売上6000億円へ
公開日時 2003/02/27 23:00
エーザイの内藤晴夫社長は2月27日の記者会見で、今後の事業拡大計画に触れ、06年度にプロトンポンプ阻害抗潰瘍剤「パリエット」(米国名「アシフェックス」)2200億円(うち国内600億円)、アルツハイマー型痴呆治療薬「アリセプト」1800億円(同 500億円)の売上を目標に、連結で総額6000億円の売上を見込んでいることを明らかにした。研究開発費として同年度に1000億円を目指す。その足がかりとして、営業利益を同額の1000億円確保する目標。また、売上の内訳は海外分の割合を順次上げ、06年度には内外比を47対53(2800億円対3200億円)とする。02年度は、売上高4600億円(7%増)、営業利益750億円(3%増)、当期利益400万円(10%増)を見込んでいる。売上、利益とも史上最高の見込みだが、販管費アップに見合うほどの利益が上がらなかったことや為替差損の発生などから、02年11月時点の見通しより営業利益30億円、当期利益30億円下方修正した。会見で内藤社長は、海外企業などによるM&Aについて問われ、「まだ話はない」としながらも、「原則論として、患者や株主、従業員などステークホルダーの観点から、単独でやるよりどこかと連携した方がベネフィット向上を見通せるのなら、マネジメントの可能性として検討しなければならない」と述べた。