ファイザー 03年国内シェア6%、MR3500人へ
公開日時 2003/03/06 23:00
ファイザー製薬のブーツ社長は3月6日に記者会見し、米国のファイザー社とファルマシア社との統合を米国通商委員会が今月末に承認する見込みであるとし、そのため日本では今年8月1日付けでの統合を予定していることを明らかにした。新社名は「ファイザー株式会社」とし、社屋は新宿文化クイントビル(渋谷区代々木)に移転する。統合により、03年売上は3976億円、医療用医薬品は3747億円と見込んでいる。医療用医薬品の国内シェアは6%となり、一気にトップに立つとみている。また、MR数は3493人で、現状2400人からさらに1000人余増加する。MR数は維持する方針で、積極的なディテーリングを行う製品が03年で17品目、05年には25品目と増えていくことから必要な数だとしている。02年の業績は、売上高2489億円で13%増、医療用医薬品は2332億円で13%増であった。内訳は降圧剤46%、高脂血症用薬24%、抗生剤14%、抗真菌剤9%、その他7%。高脂血症用薬はリピトールであり、約560億円(山之内の販売を含む)。医療用医薬品のシェアは4.1%、ファルマシアの1.6%を合わせると5.7%となる。2年前に掲げた05年に売上5000億円の目標も、ファルマシアとの統合により超える見込になったという。