ツムラ 「温脾湯」海外で開発へ
公開日時 2003/03/09 23:00
ツムラは3月7日、開発中の慢性腎不全治療薬「温脾湯(オンピトウ)」(TJ-8117)について、国内での開発の方針を見直し、今後の開発・研究を海外で実施する方向で検討を開始したと発表した。同社は現在、中国・上海に新工場を建設中であることや、中国国内での医薬品開発も行う予定であることから、中国への移行を視野に開発期間、費用などを総合的に判断する。温脾湯は唐の時代に書かれた古典「備急千金要方」に由来する漢方製剤。前期第Ⅱ相臨床試験を99年度から実施、このほど終了した。今後の臨床試験デザインについて検討したところ、当初予想していた投与期間では十分でなく、効果の臨床評価をより明確にするためには長期観察が不可欠と判断。効率的な開発のために海外へのシフトを決めた。