厚労省・中医協 「再改定は蜘蛛の糸」
公開日時 2003/03/12 23:00
厚生労働省の中医協は3月12日、基本問題小委を開き、診療報酬体系の見直しについて議論を続けた。この中で診療側委員の青柳俊日本医師会副会長は、医業経営の厳しさを改めて強調、02年4月の診療報酬改定で設けた再診料の月内逓減制撤廃など早期の再改定を主張した。これに対し、支払い側委員の下村健健康保険組合連合会副会長は、「医師会の要求に歯科医師会、薬剤師会がわれもわれもと飛びつき、最後には糸が切れることになりかねない」と、芥川龍之介の小説「蜘蛛(くも)の糸」になぞらえ、難色を示した。再診料は02年4月改定で、それまでの一律59点(病院の場合)から、月の1回目の受診の場合65点、2回目、3回目59点、4回目以降30点に逓減されることになった。