厚生労働省が３月25日までにまとめた感染症週報03年第10週（３月３～９日）によると、インフルエンザの定点当たり報告数は第４週（38.7）をピークに徐々に減少、この週も前週の第３週（13.26）から11.14に減ったが、東北や中国、九州地方の一部で前週より増加した県もあることが分かり、同省は「今後とも注意深く推移を見守る必要がある」としている。定点当たり報告数が増加したのは、岩手31.55（前週30.05）、宮城23.57（20.58）、山形33.90（30.79）、福井20.72（17.22）、岡山12.43（11.90）、山口20.11（18.71）、佐賀25.51（20.21）の８県。このうち岩手、山形、岡山、山口、佐賀の５県は、第８週から連続で増加している。また、これとは別に同省が学校などでの休校、学級閉鎖の状況をまとめたインフルエンザ様疾患発生報告第17週（３月９～15日）によると、この週新たに404施設（前年同期1074施設）で学級閉鎖などがあり、今シーズン累計１万3481施設（同8324施設）になった。