厚生労働省が４月４日までにまとめた「感染症週報03年第11週（３月10～16日）」によると、第４週に定点あたり報告数38.7のピークを記録したインフルエンザは9.84まで減少した。しかし、減少のスピードは週を追うごとにゆるやかになっているほか、西日本などの一部で前週より上昇した地域もある。全国の定点当たり報告数は前週には11.14だった。都道府県別にみると、青森が前週の14.68から15.11に増加したほか、福井（20.72⇒26.16）、鳥取（14.07⇒17.45）、島根（6.34⇒8.21）、山口（20.11⇒27.21）、愛媛（10.92⇒13.28）、福岡（17.10⇒17.14）、佐賀（20.21⇒30.79）、熊本（11.91⇒12.56）、宮崎（10.82⇒12.13）、鹿児島（11.01⇒12.34）、沖縄（8.01⇒8.84）の計12県はむしろ増加している。山形（31.65）など、いまだ全国のピーク時に近い数字の地域もある。これとは別に、同省が学校での学級閉鎖などの状況をまとめた「インフルエンザ様疾患発生報告・第18報（３月16～22日）」によると、この週も新たに107施設（前年同期363施設）で休校や学年・学級閉鎖があり、今シーズン累計１万3654施設（8736施設）になった。