大正製薬は５月１日、米国のニューロクライン・バイオサイエンス社と共同開発を行ってきたⅠ型糖尿病治療薬「NBI─6024」の日本での権利をニューロクライン社に返還したと発表した。大正製薬は00年7月に共同開発契約を締結し、欧州と日本での開発、販売権を取得、その後全世界での開発・販売権を保有したが、02年10月に日本以外の権利を返還していた。今回日本での権利も返還し、NBI─6024の開発から離脱することになった。大正製薬は「当社開発品の全体的な進捗状況など総合的な判断に基づき、ニューロクライン社と協議を行った結果」と説明している。ニューロクライン社は引き続きフェーズⅡ後期試験を継続中。