中医協・薬価専門部会 「長期収載品引き下げは兵糧攻め」
公開日時 2003/07/23 23:00
中医協は7月23日、薬価専門部会を開き、薬価算定基準の検討に向けた事務局
作成の「たたき台」について議論した。たたき台は、6月11日の前回部会で薬
価算定組織(矢崎義雄委員長)が提出した「新薬の薬価算定ルールに関する意
見」をもとに作成。しかし、同意見では触れなかった長期収載品の薬価引き下
げに関する項目が含まれていることについて、専門委員の八代光夫武田薬品工
業常務が、「血のにじむような努力をしている日本の開発メーカーを兵糧攻め
にするようなことは避けてほしい」と不満を示した。
八代氏は、「薬価算定組織の提案がずいぶん書き換えられている。現行薬価制
度は個々には問題があるが、全体としてバランスがとれていて、個々をいじる
とまた矛盾が出てくる可能性がある」と述べた。たたき台に「その他」の項目
が多いことについて「来年度予算編成のために、なんでも『その他』に持ち込
んでいるように感じる」とした。