中医協・基本問題小委 かかりつけ医は機能分化を
公開日時 2003/07/23 23:00
中医協は7月23日の診療報酬基本問題小委員会で、疾病の特性に応じた評価に
ついて議論を続行、下村委員が、診療所の機能分化の必要性を強調した。「診
療所の多くが内科を標榜している中で『かかりつけ医』と言われても評価は難
しい。特殊な領域も含めて診療所の機能を患者に示さなければならない」とし
た。さらに、「医療機関同士でさえ互いの機能をよく分かっていないのではな
いか」と問題提起した。
これに対し青柳委員は一定の理解を示しながらも、地域特性などから一律に枠
を設けることは困難と説明、「(かかりつけ医を)広い視野で見て欲しい」と
述べた。また、「基幹病院で60日や90日の薬剤長期投与が行われ、『何かあっ
たら近くの診療所へ』というのはおかしい。4月改定が必ずしも正しい方向に
向かっていない」と、長期投与制限の緩和が本来のかかりつけ医としての機能
評価に逆行しているとの考えを示した。