厚労省 ブタレバーからE型肝炎ウイルスで「Q&A」
公開日時 2003/08/20 23:00
北海道で加熱不十分なブタレバーからヒトにE型肝炎ウイルスの感染したとみ
られる事例報告があったことから厚生労働省は8月20日までに、食肉を介した
E型肝炎感染に関する「Q&A」を作成した。急性期の対症療法しかないことや、
ワクチンが開発段階であることを説明。食肉は十分に加熱するよう注意喚起し
た。国内では、兵庫県で生シカ肉を介して同ウイルスに感染した事例が見つか
ったばかり。
報告があった感染事例は、自治医大の研究班が北海道の食料品店で市販されて
いた包装済みブタ生レバーについて調べたところ、363件中7件(1.9%)から
E型感染ウイルス遺伝子を検出。そのうちの複数が、01~02年に劇症E型肝炎で
道内の医療機関にかかった患者から検出されたウイルスの型と一致した。英
「Journal of General Virology」誌に掲載された。