中外製薬 経費削減進展で大幅増益達成
公開日時 2003/11/10 23:00
中外製薬が11月10日発表した03年12月期中間(4~9月)決算は、売上高は従
来予想の1420億円を9億円下回ったものの、経費削減が進み、経常利益、営業
利益が従来予想を87億円、101億円上回った。純利益も合併に伴う一時費用が
なくなったほか、金融機関など持ち合い株式の解消、抗リウマチ薬「MRA」共
同開発契約に基づきロシュから一時金を受領するなどで従来予想を57億円上回
った。
主力の遺伝子組換えヒトエリスロポエチン製剤「エポジン」は362億円(前年
同期335億円)と予想を上回る健闘。ともに6月に発売した高リン血症治療剤
「レナジェル」は8億円、抗悪性腫瘍剤「ゼローダ」は4億4000万円の実績。
抗インフルエンザウイルス剤「タミフル」は12月末までに94億円を見込む。
〔03年12月期中間(4~9月)決算・連結〕
売上高 1410億5400万円(41.4%増)
営業利益 277億3200万円(128.6%増)
経常利益 286億2200万円(128.9%増)
純利益 182億2500万円(―)
〔03年12月期通期(4~12月)予想・連結〕
売上高 2250億円(03年3月期通期実績2373億9000万円)
経常利益 345億円(309億6700万円)
純利益 220億円(△201億3500万円)