長期収載品の選定療養 776品目、50%超の薬価引下げは13品目 引下げスピードが加速
公開日時 2026/03/10 06:00
厚労省は4月1日から適用される長期収載品の選定療養の対象品目のリストを公表した。対象品目は776品目で、25年度改定の1006品目から対象品目は減少した。最大の薬価引下げとなった品目は、B型肝炎治療薬・バラクルード錠0.5mg(ブリストル マイヤーズ スクイブ)の56.6%で、50%を超える薬価の引下げを受けたのが13品目あり、加速度的に長期収載品の薬価が引下がる実態が浮き彫りになった。長期収載品をめぐっては、26年度改定でG1の適用開始時期が前倒しされたほか、6月には長期収載品の選定療養をめぐる患者負担が引き上げられることから、さらに長期収載品の薬価引下げのスピードは増すことになりそうだ。
◎新たに38品目追加 ネスプやイグザレルト、クレナフィンなど
対象品目は776品目。2桁の引下げは576品目と対象品目の7割を占めた。エビリファイOD錠24mgが55.3%の引下げを受けるなど、エビリファイ3・6・12mg錠がいずれも50%以上の引下げを受けた。
新たに追加されたのは38品目。ロスーゼット配合錠LD(オルガノン)の27.1%、プログラフカプセル5mg(アステラス製薬)の24.4%、ネスプ注射液10μgプラシリンジ(協和キリン)の17.8%など、追加当初から引下げ幅の大きい品目があった。ネスプは、24年度薬価改定でG2、26年度薬価改定ではG1が適用されており、さらに選定療養に追加されることで、今後の薬価も注目される。また、エクア錠50mg(ノバルティスファーマ、9.4%)、イグザレルト錠15mg(バイエル薬品、3.9%)、クレナフィン爪外用液10%(科研製薬、6.0%、)など、屋台骨を支えてきた製品も含まれている。
◎対象除外は286品目 レンドルミンやデパスなど長年用いられている医薬品が
一方で、26年度薬価改定で対象から外れたのは268品目あった。不採算品算定や最低薬価などで後発品の薬価が引き上がり、長期収載品と薬価が逆転したケースが多いとみられる。レンドルミン錠0.25mg(日本ベーリンガーインゲルハイム)、ワイパックス錠0.5(ファイザー)、セレネース錠0.75mg(住友ファーマ)、デパス錠0.5mg(田辺ファーマ)など、長年医療現場で用いられている睡眠薬や抗不安薬など、医療上の必要性の高い医薬品が多く見られた。また、ガスター錠10・20mg(LTLファーマ)、クレストールOD錠2.5mg・5mg(アストラゼネカ)、ディオバン錠20mg(ノバルティスファーマ)、ノルバスク錠2.5mg(ヴィアトリス製薬)、アムロジン錠2.5mg(住友ファーマ)など、2000年代初頭に部六バスターとなった生活習慣病薬も対象から除外された。
◎企業別 トップはヴィアトリス製薬と田辺ファーマの35品目
企業別にみると、選定療養の対象品目が最多だったのは、ヴィアトリス製薬と田辺ファーマの35品目。住友ファーマとノバルティス ファーマの31品目、エーザイの29品目、協和キリンの28品目、大塚製薬とT’s製薬の25品目が続いた。