中医協・部会 バイオ医薬品進展でコスト構造変化
公開日時 2003/11/12 23:00
日薬連の永山治副会長(中外製薬社長)は11月12日の中医協・薬価専門部会で、
製薬協会長の立場から、バイオ(抗体)医薬品のコスト構造について発言した。
永山氏によるとバイオ医薬品は、生産・製造のうち原材料費は合成品と変わら
ないが、品質管理は合成品の1.3~1.8倍、設備投資額は3~10倍という。また、
抗体の基本特許、製造特許、遺伝子・抗原特許などでロイヤリティーが売上の
15~25%程度かかると試算。さらに、科学的知識を有する人材確保で製造経費
がかさむこと、研究開発面でも、分析や規格設定コスト増などで合成品と比べ
格段にコスト増になると強調した。
バイオ医薬品が全医薬品の承認に占める割合は現在13~14%程度だが、2010年
には約30%に拡大すると予測。こうした変化に対応した薬価制度改革を求めた。