ツムラ 全80医学部で漢方講座設置へ
公開日時 2003/11/25 23:00
ツムラの風間八左衛門社長は11月25日の記者会見で、全国の医学部を持つ80大
学のうち、79大学で漢方医学の卒然教育を開講していることを明らかにした。
残る1大学は現在、漢方医学講座が休講中で、来年度再開するという。「講義
内容も充実してきており、近い将来、毎年8000人以上の漢方医学を学んだ学生
が医師として臨床の場で活躍することになる。漢方医学の大きなうねりが訪れ
ると確信している」と述べた。
また、国内医療用漢方製剤の同社のシェアが、03年度上半期末には、02年度末
から0.8ポイント上がり77.8%になったことを明らかにした。
同日の会見で芳井順一副社長は、03年度上期の医療用医薬品売上が3.2%減と
なったことに関連し、02年4月の長期投与制限撤廃の影響で同年4月に売上が
20.5%伸びた半面、03年4月に14.4%の大幅減となるなど、「02年度上半期に
売上の水ぶくれがあった」と説明。「02年度上半期は8.3%伸びたが、03年度
上半期も(2年前の)01年度と比較して4.9%伸びており、アベレージすると
5%強は伸びる力を持っている」とした。