参天製薬 米国での医療用眼科薬自社販売から撤退、米社に移管
公開日時 2003/12/18 23:00
参天製薬は12月18日、米国での医療用眼科薬の販売を米ジョンソン・エンド・
ジョンソンビジョンケア・インク(JJVCI)に移管することを発表した。これ
まで米国子会社サンテン・インクが販売を行ってきたが、「競争力のあるクイ
クシン(レボフロキサシン点眼液)の売上が当初期待ほど伸びず、サンテン・
インクは赤字状態が続いている。米国で開発中のドライアイ治療薬の発売時期
が遅れる見通しになり、短・中期での収益化のめどがたたない」ことから、販
売移管を決断した。サンテン・インクは、現在の160人体制から、MR60人が退
社するなどで80人体制に縮小、研究開発や事業開発、市場調査を継続する。
販売移管品は現有のクイクシン、ベチモール(マレイン酸チモロール点眼液)、
アラマスト(ペミロラストカリウム点眼液)の3製品と、FDAに申請中で04年
承認予定のレボフロキサシン1.5%点眼液。02年度の3製品の売上は約24億円。
現在米国で開発中の緑内障、ドライアイ領域の製剤は今回の提携の対象外。JJ
VCIは、使い捨てコンタクトレンズの製造・販売を世界的に展開している。参
天製薬の3製品について04年3月15日までに販売を開始する。