山口 中国製「いわゆる漢方薬」で男性死亡
公開日時 2004/01/08 23:00
中国で購入したいわゆる漢方薬の服用が原因とみられる健康被害で山口県内に
住む50代の男性が死亡したことが分かり、厚生労働省は1月8日までに、「い
わゆる漢方薬の安易な海外での購入や個人輸入による服用は重篤な健康被害が
現れる可能性もある」と注意を呼びかけた。成分について、国立医薬品食品衛
生研究所が調査を開始した。
県によると、男性が服用したのは中国・上海の専門店で購入した、陶磁器容器
入りの径約2ミリ、0.04グラムの粒剤で、商品名、成分名などは不明。外箱に
は日本語で、「新陳代謝障害を改善」「約2ヵ月で全治」などの貼付があった。
男性は7年前から糖尿病治療薬を服用。昨年9月上旬、風邪の症状で医療機関
から処方された解熱剤を服用したが、同下旬ごろから肺炎症状、肝機能障害、
腎機能障害などを起こし、同12月、多臓器不全のため死亡した。いわゆる漢方
薬をいつから服用していたかは不明。