中医協・診療報酬基本問題小委員会では、次期診療報酬改定に向けた具体的な
改定項目について審議。事務局が案としてとりまとめた改定ポイントを、診療
側、支払い側双方の委員が了承した。有床診療所は、医療従事者の配置に応じ
た入院基本料設定、小児療養環境特別加算算定、調剤技術基本料の検討など、
病院との格差是正を図る。青柳委員は、「日本の民間病院は診療所から発達し
たという歴史背景や、とくに地方では（規模の小さい）有床診療所が、都市部
の病院のような役割を果たしていると認識して欲しい」と注文をつけた。

事務局案ではそのほか、初診料について、病院（250点）と診療所（270点）の
格差を縮小する。200床以上病院の再診で一部包括している外来診療料（68点）
の対象範囲を拡大する。検体検査実施料（基本的検体検査実施料）は、市場実
勢価格を踏まえ適正化。生体検査、画像診断も実施実態を踏まえ算定要件や点
数を見直す。検体検査料、薬剤料を含む指導管理料などの包括評価も適正化す
る。

さらに、医療材料、医療機器を評価する加算は市場実勢価格や使用実態を踏ま
え見直す。01年改正の医療法標準を下回る看護体制は04年４月から入院基本料
を算定不可とする。