厚労省検討会 乳がん検診30代対象外に
公開日時 2004/03/14 23:00
乳がんや子宮がん検診のあり方を見直していた厚生労働省の検討会は12日、こ
れまで30歳以上としていた乳がん検診について、30歳代を検診対象から外すこ
とを決めた。40歳以上には一律、マンモグラフィ(乳房X線撮影)検診と視触
診との併用検診を行う。同検討会は先月末、マンモグラフィ検診の対象を50歳
以上から40歳以上に拡大するとしたばかり。今月18日の最終報告を待って都道
府県に通知され、来年度から実施される。
これまでの乳がん検診は、30歳以上50歳未満は視触診のみ、50歳以上はマンモ
グラフィ検診と視触診の併用としていた。今回の決定によって、乳がん検診は
マンモグラフィ検診を中心に、40歳以上に対して行われるものとなる。視触診
だけによる検診は原則、廃止される。30歳代は自己検診をして、しこりがあっ
たり、家族に乳がんの既往がある人がいるなどリスクが高い場合に、自分で医
療機関を受診することになる。【JPN】