厚生労働省は４月23日付官報で、DPC（診断群分類）による包括評価試行をす
でに実施または希望している51病院の、前年度医療費をもとに設定する調整係
数を告示した。同係数が「１」を超えたのは独立行政法人国立病院機構九州医
療センター（1.1178）など15病院で、大半の36病院は「１」を下回った。すで
に昨年度DPCがスタートした大学病院など82医療機関で、慶応義塾大学病院（1.
1817）を筆頭に９割以上の79医療機関が「１」を超えているのと比べると、全
体的に低めの数字になった。

DPCは、調査協力病院92ヵ所を対象に、今年度から手上げ方式で試行的に拡大。
すでに今月から、医療法人社団カレスアライアンス日鋼記念病院など民間３病
院を含む４病院が試行実施している。【51病院の調整係数は下段に掲載】