国立感染症研究所が５月６日にまとめた感染症週報第16週（４月12～18日）に
よると、ここ数週間で、過去５年と比べて著しく患者報告数の多い風しんがこ
の週も増加、定点当たり0.08（前週0.06）になった。群馬（前週0.55→今週0.
53）、大分（0.44→0.53）、鹿児島（0.17→0.37）などでの報告が目立つ。患
者の年齢群別では、10～14歳で、この週までの累積報告数が昨年１年間の報告
数をすでに超えた。

風しん患者の増加について同研究所は、「妊娠可能年齢の女性は、妊娠前に予
防接種を受けておくことが必要。（対象年齢が引き下げられた法改正の）経過
措置の当時の対象年齢層を中心に、男女ともに任意接種を受けることが望まれ
る」としている。

また、腸管出血性大腸菌感染症の患者報告数がこの週43例（前週27例）あり、
年累計180例（前年同時期141例）になった。毎年、夏にピークを迎え、01年に
は年間4435例、02年3183例、03年2636例（暫定値）の報告があった。