日本製薬工業協会（製薬協）は５月19日の総会で役員改選を行い、98年から３
期６年務めた永山治会長の後任に、藤沢薬品工業の青木初夫社長を選出した。
任期は２年。青木新会長はあいさつで、「製薬企業は、自らが発展すれば医療
費の増大を招くという制度的な問題と、科学の進歩が進むほどそれを使いこな
すコストが増大してしまうという研究開発の問題を持つ。これら双方の問題に
対し我々の考え方を表明していかなければならない」と述べた。

役員改選では、従来５人体制だった副会長の定員を６人に拡大し、三共の庄田
隆社長を新たに選出。従来の５副会長はそれぞれ国際、知的財産・薬事、流通・
医療保障、広報、研究開発の各会務を分掌したが、庄田氏は筆頭副会長として
「総括」を分掌する。永山氏は常任理事に就任。また、新たにアストラゼネカ
のマーティン・ライト社長も理事に加わった。