厚生労働省は６月16日、マクロライド系抗生物質製剤「クラリスロマイシン」
（先発品はクラリシッド、クラリス）など４成分について、使用上の注意の改
訂を指示した。同剤は、重大な副作用に、劇症肝炎、肝不全、溶血性貧血、白
血球減少、無顆粒球症、出血性大腸炎、麻痺、アレルギー性紫斑病、急性腎不
全に関する記載を追記。禁忌に、エルゴタミン含有製剤を加える。

その他の３成分は次の通り。

食道静脈瘤硬化療法剤「オレイン酸モノエタノールアミン」（製品名：オルダ
ミン注射用）＝重大な副作用に急性呼吸窮迫症候群を追記▽造血幹細胞移植前
処置剤「メルファラン（注射剤）」（アルケラン静注用）＝重大な副作用のア
ナフィラキシーショックに関する記載を、「ショック、アナフィラキシー様症
状」と改め、肝機能障害、黄疸について「急激な体重増加、有痛性の肝腫大等
を伴う肝中心静脈閉塞（症）」に関する記載を加える▽代謝拮抗剤「テガフー
ル・ギメラルシル・オテラシルカリウム」（ティーエスワンカプセル）＝重大
な副作用に消化管穿孔に関する記載を加える。