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オンコリス 26年度上半期は営業損失もテロメライシン上市に自信 浦田社長「2030年に黒字化目指す」

公開日時 2026/08/17 04:50
オンコリスバイオファーマは8月7日、2026年12月期第2四半期決算で、売上高が5億300万円、営業損失は7億6700万円だったと発表した。オンラインで開かれた決算説明会で浦田泰生代表取締役社長は、腫瘍溶解ウイルス・テロメライシン注(一般名:スラタデノツレブ、開発コード:OBP-301)の上市を8月21日に予定する中で、「いよいよ新しいドアが開かれた。バイオベンチャーというくくりから早く抜け出し、製薬企業としての体裁を整えていかなくてはならない」と意気込みを語った。そのうえで、同剤の市場浸透を通じ、「2030年までに黒字化を目指す」と自信をみせた。

26年12月期の中間決算は、売上高が前年同期比1662.4%増の5億300万円、営業損失が7億6700万円だった。テロメライシンの製造販売承認に伴うマイルストーン収入により、売上高を計上した。研究開発費が2億5100万円減少したことで営業赤字幅も縮小した。なお、テロメライシンの販売収入が見込まれる通期予想については「販売予測を精査中」として開示していない。

テロメライシンは遺伝子組換えアデノウイルスを主成分とする再生医療等製品で、効能・効果は「根治切除及び化学放射線療法の適応とならない食道がん」。腫瘍内に投与すると、腫瘍内で限定的に増殖することによって腫瘍細胞を溶解し、抗腫瘍効果を示すことが期待されている。8月13日に薬価収載され、同社では8月21日の販売開始を予定している。

◎販売は富士フイルム富山化学に委託 

販売元は富士フイルム富山化学に委託しており、発売初期は約80施設から立ち上げ、300施設以上への拡大を目指す。販売体制について、浦田社長は、「(富士フイルム富山化学側で)テロメライシンに特化した20人以上のMRという強力な販売体制を敷いていただいている。当社のメディカルアフェアーズとともにマーケットを考えていく体制もできている」と強調した。また、将来的な展望として自社での製造や営業の体制整備にも意欲を見せ、「新しいファンクションを持ったスペシャリストを招き入れ、新しいオンコリスを作っていきたい」と述べた。

薬価が約310万円/瓶(1クール3回:約930万)について、浦田社長は「もう少し低い薬価がつくのではないかと予測していたことを考えると、当社としては大変メリットのある薬価だ」と歓迎。有用性加算やオーファン加算、先駆加算がそれぞれ10%ずつ加算され、「厚生労働省から高く評価されたと思っており、満足している」と述べた。

◎適応拡大 下部直腸がん・肛門腺がん対象の試験開始 「喉頭がんも増やしていきたい」

今後の適応拡大については、すでにステージⅡ/Ⅲの下部直腸がん・肛門腺がんを対象とした臨床試験が始まっている。さらに、浦田社長は「下部直腸がん・肛門腺がんは30年ごろまでに白黒つけて、それと時を同じくして喉頭がんも増やしていきたい。テロメライシンの単年度売上が100億円を超えるよう施策を講じていきたい」と意欲を見せた。

海外展開に向けては、すでに台湾のMedigen社への権利許諾済みで早期の承認申請を準備中。このほか、韓国や東南アジア、欧州でもそれぞれに製薬企業から関心が示されており、今年中に海外1社との新たな契約締結を目指していることも明らかにした。

【2026年12月期中間業績(前年同期比)】
売上高 5億300万円(1662.4%増)
営業利益 ▲7億6700万円(―)
中間純利益 ▲7億6200万円(―)
※26年度の業績見通しは非開示。
 
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