日本化薬 医薬事業は重大な局面
公開日時 2004/07/15 23:00
日本化薬は7月15日、04年5月期(03年度)決算を発表した。島田紘一郎社長
は「医薬事業は重大な局面に至っている。この先数年自社開発大型製品の発売
が期待できない。遺伝子レベルでの抗がん剤の開発は我々の規模では無理だと
考えている」と述べ、明確で詳細な独自の事業戦略を早急に示したい考えを明
らかにした。
●〔医薬事業03年度業績(前期比)04年度予想〕
売上高 342億6600万円(2.4%減)333億円
営業利益 50億4800万円(16.6%減)43億円
減収減益の要因として、04年4月の薬価改定の影響(同社4.5%)、04年4月
から骨吸収抑制剤アレディアの販売権をノバルティスファーマに返還したこと、
主力品の減収などをあげた。
●〔主要品売上高02年度―03年度―04年度予想〕
ベスタチン 10億円―9億円―9億円
ラステット 32億円―31億円―27億円
ランダ 37億円―35億円―29億円
ピノルビン 16億円―16億円―16億円
オダイン 37億円―34億円―34億円
フェアストン 38億円―35億円―35億円
ブレオ類 13億円―14億円―14億円
ネオラミン類 20億円―18億円―16億円
サリグレン 7億円―9億円―11億円
ミリスロール類 47億円―43億円―39億円
アレディア 24億円―25億円―5億円
●〔MR数の推移02年度―03年度―04年度予想〕
485人―489人―500人