日本ジェネリック医薬品研究会 IGPA受け緊急提言
公開日時 2004/08/09 23:00
日本ジェネリック医薬品研究会(代表幹事:澤井弘行沢井製薬社長)は8月9
日、6月に出席した第7回世界ジェネリック医薬品協会(IGPA)年次総会の結
果について記者会見し、ジェネリック医薬品の各国別対前年成長率(金額ベー
ス)について「03年欧米では平均20%伸びているのに対し、日本はわずか2%
しか伸びていない。このままでは日本国民が安価で良質な医薬品の恩恵を享受
できる時代は実現しないと危機感を持った」として、緊急提言を発表した。
緊急提言の内容は次の3項目。
▽一般名処方の確立、もしくは代替調剤の導入により患者が選択できる体制と
する。また、政府が患者にジェネリック医薬品に関する啓発活動を行い、賢い
選択をサポートする。
▽薬価の高い先発品と安いジェネリック医薬品が同じR幅(%)ではなく、例
えば定額の薬剤管理費を取り入れた薬価算定方式への改革、また流通業者に対
しても、固定経費を配慮した薬価制度に改革する。
▽現行のジェネリック医薬品の院外処方の点数を引き上げる。また、ジェネリ
ック医薬品の処方や一般名処方に対する経済的インセンティブを院内処方にも
適用する。