厚労省・年報 結核罹患率減るも死亡は増加
公開日時 2004/09/20 23:00
厚生労働省が9月17日までにまとめた「03年結核発生動向調査年報」によると、
1年間の新登録患者は3万1638人で、前年(3万2828人)から1190人減少した。
人口10万対の罹患率は24.8で、前年から1.0低下、罹患状況は4年連続で改善
した。しかし、結核による死者は2336人で、前年(2317人)から19人増、死亡
率(人口10万対)も1.8から1.9に、5年ぶりに上昇した。
死亡が増えたのは、患者のうち高齢者の占める割合が上昇したため。80歳以上
の新登録患者数は5992人から6293人に増加、全体に占める割合も18.3%から19.
9%に拡大した。また、都道府県別に罹患率が高いのは大阪(44.0)、東京(3
2.7)、兵庫(31.4)などで、低いのは、長野(11.9)、山梨(12.3)、山形
(14.6)などだった。