厚労省・検討部会 一般薬のリスク程度評価と情報提供で専門委発足へ
公開日時 2004/09/27 23:00
厚生労働省の厚生科学審議会・医薬品販売制度改正検討部会(部会長・井村伸
正北里大学名誉教授)は9月27日、6回目の会合を開き、一般用医薬品のリス
クの程度の評価と情報提供の内容について専門的見地から検討する目的で、同
部会の下に「専門委員会」を設置することを決めた。専門委は部会と協力し、
(1)相互作用や濫用の恐れといった「リスクの程度」(2)長期服用に関す
る注意といった「提供する情報の内容」――などの観点で、品目ごとに色分け
する方法を探る。
専門委には、部会から井村部会長と松本恒雄部会長代理(一橋大学大学院法学
研究科教授)も参加、同2人を含め医学、薬学の専門家9人を委嘱予定。この
日の会合では部会委員から、「本来使用環境を把握している現職の薬剤師が委
員に入っていないのが気になる」と問題提起があり、今後調整を図る。専門委
は10月上旬に発足、12月をめどに報告書をまとめる。2人以外の7人の委員は
次の通り。
荻原幸夫(名城大学薬学部教授)▽高橋孝雄(慶応義塾大学医学部小児科学教
授)▽埜中征哉(国立精神・神経センター武蔵病院名誉院長)▽林正弘(東京
薬科大学薬学部教授)▽細谷龍男(東京慈恵会医科大学教授)▽溝口昌子(聖
マリアンナ医科大学代表教授)▽望月眞弓(北里大学薬学部教授)