中医協・小委 「混合診療」慎重論者からヒアリング
公開日時 2004/11/14 23:00
中医協・診療報酬基本問題小委員会(星野進保会長)は11月12日、特定療養費
制度について、関係者からのヒアリングを開始した。初日の2人はいずれも、
いわゆる混合診療の解禁に対して慎重論を展開。このうち、出月康夫・外科系
学会社会保険連合(外保連)会長は、「(規制改革・民間開放推進会議が具体
例として提示した)乳房の再建、舌形成、PPH法による痔治療などは、いずれ
も厳密な医学的適応に基づいて実施されるべき」として、混合診療の議論では
なく早期の保険適用を目指すべきとした。
一方、開原成允・国際医療福祉大学副学長も、高度先進医療の概念を変更し保
険適用までの経過的な医療行為としてどの病院でも行えるようすることを提案
した上で、「今の制度下で十分できる」と、混合診療解禁により先進医療が普
及するとの推進意見に首をひねった。関係者からのヒアリングは、今月17日に
も小委を開き続行する。