科研製薬 フィブラスト海外展開へ、海外権利取得の交渉が最終段階
公開日時 2004/11/11 23:00
科研製薬は11月11日、05年3月期中間決算を発表した。フィブラストスプレー
(bFGF:塩基性線維芽細胞成長因子)の糖尿病性潰瘍の適応拡大についてフェ
ーズ3からのスタートを求めていたが、機構相談の結果フェーズ2bからのス
タートとなった。bFGFの歯周病の剤型追加・適応追加はフェーズ2aを終了し、
来年春からフェーズ2bをスタートする予定。
bFGFの海外展開について「88年に米社から日本の権利を取得した。今後米社か
ら海外の権利を取得した上で、パートナーを探して海外展開をしていきたい。
2年越しの交渉をしており、12月中には公表できるかもしれない。海外では褥
瘡の市場が大きいと見ている。歯周病も含め適応を検討している」と話してい
る。
●〔連結中間業績(前期比)通期予想(当初)前期実績〕
売上高 372億5500万円(2.9%増)747億円(750億円)727億600万円
営業利益39億5500万円(10.8%増)
経常利益31億1600万円(22.6%増)64億円(62億万円)55億8500万円
純利益 17億400万円(14.9%増)34億円(33億円)30億1700万円
●〔主要品売上高(前期)通期予想(当初)前期、単位:億円〕
今中間期から数値公表基準を仕切り価ベースに変えたため、当初予想は空欄と
した。
(単体)
アルツ 107(110)218(―)217
アドフィード等 52(54)101(―)105
プロサイリン 44(51)90(―)101
フィブラスト 17(17)38(―)34
リパンチル 17(16)35(―)33
メンタックス 16(14)25(―)23
サイトテック 12(12)23(―)23
エブランチル 9(9)19(―)17
セプラフィルム 20(16)40(―)34