日薬 PPIで味覚異常の発現頻度を調査へ
公開日時 2004/11/23 23:00
日本薬剤師会は11月22日までに、04年度の薬剤イベントモニタリング(DEM)
事業として、プロトンポンプ阻害薬(PPI)の味覚異常について調査すること
を決めた。05年2月21日からの1週間に会員薬局を来院した、オメプラゾン錠、
オメプラール錠、タケプロンカプセル、タケプロンOD錠、パリエット錠、ラン
サップのいずれかを継続服用していると考えられる患者に、「この薬を飲んで
から、食べ物の味は変わっていませんか?」と質問する。
都道府県薬剤師会にあてた実施方法で、聞き方がまちまちだと回答が変わって
しまう可能性があるとして、「どの患者にも上記の言葉どおり質問」「同じ語
り掛かけで誘導にならないように」としている。また、発現頻度を調べるため、
「味覚異常は出ていない」との報告も、母数として集めるよう求めた。
同事業は、(1)薬剤師会が地域薬局から副作用情報を迅速、的確に種集する
ための基盤整備(2)市販直後調査など公的制度や臨床試験に薬局が参加する
ようになった場合に十分対応できるための能力要請――などを目的に実施。こ
れまでに、抗アレルギー剤による眠気(02年度)、アンジオテンシン2受容体
拮抗剤による咳(03年度)といった副作用の発現について調査している。