日本ジェネリック研究会の武藤正樹会長は11月27日の第３回学術大会で、全国
の病院を対象に実施した後発医薬品採用アンケート調査の結果を発表した。採
用率が最も高いのはアルフレッサファーマの「インクレミンシロップ」で全体
の64％の病院が採用していた。ただ、上位は注射、内服、外用いずれを見ても、
「後発品大手メーカーの採用率がまだまだ少ない」（武藤氏）状況だ。

調査は今年10月、将来のDPC導入を念頭に、特定機能病院のほか国立病院、臨
床研修指定病院の計911施設を対象に実施。217施設から回答があり、そのうち
180施設が、採用状況も答えた。採用に消極的な理由として、情報や安定供給
に関する不安のほか、「厚生労働省の指導で後発品を採用していたが、独立行
政法人化して薬価差の大きい先発品に戻した」などの意見もあった。

採用率上位５品目は次の通り。

▽全体＝（１）インクレミンシロップ〔アルフレッサファーマ〕64％（２）キ
シロカインポンプスプレー〔アストラゼネカ〕62％（３）メチコバール錠〔エ
ーザイ〕62％（４）ニトロペン錠〔日本化薬〕62％（５）ジヒデルゴット〔ノ
バルティスファーマ〕60％

▽注射＝（１）フルオレサイト注射液１号〔日本アルコン〕45％（２）サクシ
ゾン100〔日研化学〕36％（３）ソルデム3A〔テルモ〕33％（４）イントラリ
ポス20％〔大塚製薬〕28％（５）オリベスＫ点滴用１％〔塩野義製薬〕26％

▽内服薬＝（１）インクレミンシロップ（２）メチコバール錠（３）ニトロペ
ン錠（４）ジヒデルゴット（５）バイアスピリン錠〔バイエル薬品〕54％

▽外用薬＝（１）キシロカインポンプスプレー（２）カリーユニ点眼薬〔参天
製薬〕59％（３）フロジン液〔第一製薬〕57％（４）SPトローチ明治〔明治製
菓〕54％（５）日点アトロピン点眼液１％〔日本点眼薬研究所〕52％