武田薬品 アクトス後継のTAK-559開発中断
公開日時 2004/12/20 23:00
武田薬品工業は12月20日、100%子会社の米武田グローバル研究開発センター
を通じて実施していた糖尿病治療薬TAK-559のフェーズ3で、ごく少数症例で
肝機能検査値に異常が発現したため、自主的に日米欧で実施していた開発を中
断すると発表した。03年に欧米でフェーズ3にステップアップしたことから、
順調に行けば06年~07年頃には承認される見通しとなったが、ずれ込む可能性
が高まった。
TAK-559は、武田が創製したインスリン抵抗性改善薬で、日本でフェーズ2、
欧米でフェーズ3の段階。同じインスリン抵抗性改善薬アクトスの後継品と位
置づけられ、大型化が期待されていた。アクトスがグリタゾン系であるのに対
し、TAK-559は非チアゾリジンジオン系であり、アクトスに比べ体重増加や浮
腫などの副作用が少ないことも期待されていた。
武田のパイプラインには同じインスリン抵抗性改善薬としてTAK-654があり、
日米欧でフェーズ2の段階。