中央労働委員会が１月７日まとめた「04年賃金事情等総合調査（速報）」によ
ると、「薬品製造業」の所定内賃金は43万5900円、03年７月から04年６月まで
の１年間の賃金改定額は6676円で、全産業（所定内賃金37万4200円、改定額54
57円）や、全製造業（35万4800円、5211円）と比べ、高水準にあることが分か
った。04年夏の一時金は109万7400円で、製造業のうち唯一、100万円を超した。

夏の一時金が100万円を上回ったのは、薬品製造業のほか、商事（178万5400円）
、新聞・放送（115万6700円）、海運・倉庫（105万8900円）のみだった。

調査は、資本金５億円以上、従業員1000人以上の企業353社を対象に実施、287
社（回収率81.3％）の回答があった。回答企業は産業ごとに33分類。このうち、
製造業者は、製薬メーカーを含む「薬品」など19分類で集計した。薬品製造業
は、７社（所定内賃金は６社）が回答した。平均年齢は薬品製造業40.8歳、全
産業39.7歳、全製造業39.8歳。