米アボット TAPの04年通期は15.5%減収、モービック大幅増
公開日時 2005/01/19 23:00
米アボットが1月18日発表した04年10―12月期決算は、売上高が前年同期比15.
5%増の56億5400万ドル、純利益は3.2%増の9億7500万ドル。2つの関節炎治
療薬が大きく貢献し、とくにモービック(リウマチ、関節症)が176.8%増の
2億5800万ドルを記録した。米メルクがCOX-2阻害剤バイオックスを心血管系
副作用を理由に自主回収したのに続き、ファイザーのセレブレックスにも一部
の大規模臨床試験で同副作用のリスクを増大させる結果が出たことを受け、モ
ービックの処方が増えたようだ。ヒューミラ(リウマチ)は130%増の2億730
0万ドル。
武田薬品工業の米国全額出資子会社とアボットの折半出資会社であるTAP社の0
4年10―12月期は、売上高が33.7%減の6億8100万ドルで、PPIプレバシッド
(タケプロン)が42.6%減の4億7500万ドル、前立腺がん治療薬ルプロン(リ
ュープリン)が3.3%増の2億600万ドル。
アボットの04年1―12月通期決算は、売上高が前年比13.9%増の196億8000万
ドル、純利益が17.5%増の32億3600万ドルとなった。ヒューミラは204.3%増
の8億5200万ドルとなり、05年の予想を13億ドル以上に引き上げた。モービッ
クは85.1%増の5億9300万ドル。一方、TAP社の04年1―12月期は、売上高が1
5.5%減の33億6200万ドルで、プレバシッドが18.7%減の25億9200万ドル、ル
プロンが2.2%減の7億700万ドル。