薬食審・部会 サリドマイド「きちんと開発」オーファン指定へ
公開日時 2005/01/23 23:00
1月21日の薬事・食品衛生審議会医薬品第2部会は、1962年販売中止になった
「サリドマイド」について、多発性骨髄腫(既治療で効果不十分な場合に限る)
を予定効能・効果とする希少疾病用医薬品(オーファンドラッグ)として指定
することを了承した。申請したのは藤本製薬(本社・大阪)で、催奇形性防止
のための安全管理プログラム確立の検討も含め、治験組織、施設の選定を終え
ているという。
会合は非公開。サリドマイドについて、「厳格な管理の必要性」を指摘する委
員の意見があったが、個人輸入による使用が増加している実情から、「こうい
う形できちんと開発を進めて使えるようになった方がよい」などと、オーファ
ン指定に関しては賛同が得られたという。