JAPIC・講演会 「企業は適応外使用の情報提供を」
公開日時 2005/02/01 23:00
日本医薬情報センター(JAPIC)は2月1日、講演会「医薬品の適応外使用情
報の活用」を開き、各界の演者が最近の動向を発表した。このうち、市立泉佐
野病院薬剤科の西山辰美部長は、院内での適応外使用の現状を紹介しながら、
製薬企業に対し、副作用も含めた情報を提供するよう求めた。関連して、DPC
(診断群分類)による包括評価の進展で、「どういう使われ方をしているのか
(審査段階で)見えない」として、適応外使用の位置付けが変わると見通した。
一方、千葉大学医学部付属病院の上田志朗教授は、葉酸代謝拮抗剤メソトレキ
セートと、抗リウマチ剤リウマトレックスカプセルなど、同一成分(メトトレ
キサート)でありながら適応が違うため起こる、患者一部負担の相違といった
混乱を問題提起した。国際医療福祉大学大学院の開原成允院長は、添付文書で
小児用の適応がない医薬品の、小児への使用が今後大きな問題になると指摘し
た。