社保審・部会 広告ネガティブリスト化、日医が反対
公開日時 2005/02/02 23:00
厚生労働省の社会保障審議会医療部会は2月2日、医療提供体制の改革につい
て、論点整理案に基づき議論した。広告規制に関して、広告可能事項をあげて
いる現行のポジティブリスト方式に対し、原則自由として禁止事項のみを示す
ネガティブリスト方式を取り入れるとの考え方について、日医の2委員が「広
告内容には精度が求められる」として反対を表明したが、ネガティブリストを
取り入れるべきとの意見が大勢を占めた。医療関係者でも看護協会の委員はネ
ガティブリスト方式を主張した。
一方、インターネットによる情報提供については、患者がアクセスして取得す
るため広告には当らないとして規制がないが、何らかの規制をすべきとの意見
が多かった。日医の委員もこれにはネガティブリスト方式の規制を主張した。
認定医療法人制度についての論点整理では反対論はなく、創設に向かうものと
見られる。ほかに、病床規制をしている基準病床制度のあり方を含む医療計画
のあり方、一般病床と療養病床の病床区分の細分化などの項目があげられてい
る。次回以降、取りまとめに向けた議論に入り、この夏に報告書をまとめる予
定。これを受け、厚労省は第5次医療法改正を目指す。