リリー 15年までに売上高2400億円、MR1000人体制に
公開日時 2005/03/23 23:00
日本イーライリリーは3月23日都内で会見を開き、ニュートンF.クレンショ
ー社長らが、同社の現状と今後の展開について説明した。
04年の売上高は前年比13.7%増の682億円と2けた伸長となった。閉経後骨粗
しょう症治療剤エビスタの上市に加え、統合失調症治療剤ジプレキサが34.5%
増、抗悪性腫瘍剤ジェムザールが16.5%増と好調だったのが主な要因。これに
より、00年に52位だった国内売上ランキングは、32位(04年)に大幅アップし
ている。
クレンショー社長は「10年までにトップ20入りを目指す」とシェアの拡大に積
極的な姿勢を見せている。具体的には、(1)10年までに売上高1200億円を達
成(2)15年には売上高をさらに倍増させ、国内市場3%のシェアを獲得(3)
「中枢神経系」「内分泌代謝・骨」「オンコロジー」の各領域でトップを争う
企業への成長――を目標に掲げている。
そのため、営業のベースとなるMRも現在の700人体制から、今年中に800人体制
にする予定。「2~5年の間継続的にMRを増やし、1000人以上にする」(同社
長)としている。同社の国内でのM&Aの可能性についてはパイプラインが豊富
なこと、市場開拓の足跡があること、パートナーシップがあることをあげ、独
自性を十分維持していけるとの考えを示した。
【主なパイプライン】
●申請中
ジプレキサ DA/5-HT2拮抗剤(ザイディス<新剤型>)
ジェムザール DNA合成阻害剤(胆道がん)
●申請準備中
タダラフィル PDE5阻害剤(男性性機能障害)
●P3
塩酸アトモキセチン SNRI