世界の製薬企業が発表した2024年業績からグローバル製品売上ランキングをまとめた。1位はメルクのがん免疫療法薬・キイトルーダで、前年比18%増の294億8200万ドルとなり、引き続き2ケタ伸長し300億ドルに迫る勢いを見せた。2位は26%増のノボ ノルディスクの糖尿病治療薬・オゼンピック、3位は22%増のサノフィのアトピー性皮膚炎/喘息等治療薬・デュピクセントとなった。トップ10製品の中では、イーライリリーの糖尿病治療薬・マンジャロ(2.24倍)や、アッヴィの乾癬/炎症性腸疾患治療薬・スキリージ(51%増)の伸びが目立った。
文末の「関連ファイル」に、24年に世界売上10億ドル以上のブロックバスターリストを掲載しました(会員のみダウンロードできます。無料トライアルはこちら)。
◎トップ10製品は全て売上100億ドル以上
トップ10製品はいずれも売上100億ドルを超え、1位のキイトルーダのみ200億ドルを超えて300億ドル近くまで達した。2位以下は、2位オゼンピック(売上174億5000万ドル、前年比26%増)、3位デュピクセント(141億4400万ドル、22%増)、4位はギリアド・サイエンシズの抗HIV薬・ビクタルビ(134億2300万ドル、13%増)、5位はブリストル マイヤーズ スクイブ(BMS)の抗凝固薬・エリキュース(133億3300万ドル、9%増)、6位はスキリージ(117億1800万ドル、51%増)、7位はジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)の多発性骨髄腫治療薬・ダラザレックス(116億7000万ドル、20%増)、8位はマンジャロ(115億4000万ドル、2.24倍)、9位はJ&Jの乾癬等治療薬・ステラーラ(103億6100万ドル、5%減)、10位はバーテックスの嚢胞性線維症治療薬・Trikafta/Kaftrio(102億3900万ドル、14%増)――だった。
◎売上伸長率1位はゼップバウンドの28倍増、一気にブロックバスター入り
全体で最も高い伸びを示したのは、イーライリリーの肥満症治療薬・ゼップバウンドで、28倍増の49億2600万ドルだった(売上ランク34位)。
これにファイザーの経口新型コロナ治療薬・パキロビッドが4.47倍の57億1600万ドル(28位)、サノフィのRSウイルス感染症予防薬・ベイフォータスが3.08倍の18億2400万ドル(100位)、マンジャロが2.24倍の115億4000万ドル(8位)、BeiGene(現BeOne)の血液がん治療薬・ブルキンザが2.05倍の26億4400万ドル(72位)――が続いた。
ゼップバウンドとベイフォータスはともに23年の米国承認取得から2年目で一気にブロックバスター化したことになる。
なお、ゼップバウンドとベイフォータス以外で、初めて10億ドル以上製品に仲間入りしたのは、固形がん領域では、バイエルの前立腺がん治療薬・ニュベクオ(16億4800万ドル、前年比75%増)、ノバルティスの前立腺がん治療薬(放射性医薬品)・Pluvicto(13億9200万ドル、42%増)、リジェネロンのがん免疫療法薬・リブタヨ(12億1700万ドル、41%増)、アステラス製薬の尿路上皮がん治療薬・パドセブ(10億8300万ドル、92%増)――。血液がん領域では、ロシュのポライビー(12億7300万ドル、34%増)とガザイバ(10億3400万ドル、12%増)、アムジェンのビーリンサイト(12億1600万ドル、41%増)――。
CNS領域では、いずれも片頭痛治療薬(経口CGRP受容体拮抗薬)のファイザーのNurtec ODT/Vydura(12億6300万ドル、36%増)と、アッヴィのUbrelvy(10億600万ドル、23%増)――。このほかGSKの抗HIV薬Cabenuva(12億9500万ドル、43%増)、J&Jの治療抵抗性うつ病治療薬Spravato(10億7700万ドル、56%増)も10億ドルを超えた。
一方、23年に米国承認を取得し、その年にブロックバスター化したグラクソ・スミスクライン(GSK)のRSVワクチン・アレックスビーが24年に52%減となったのをはじめ、米CDCの予防接種諮問委員会(ACIP)による60~74歳の接種を高リスク者に制限する勧告を受けて、RSVワクチンは振るわなかった。
◎内資系企業のブロックバスターは計14製品 売上1位エンティビオ、僅差の2位にイクスタンジ
内資系企業のブロックバスターは計14製品あった。売上1位は武田薬品の炎症性腸疾患治療薬・エンティビオ(60億3000万ドル、14%増)で、全体では23位だった。僅差の2位がアステラス製薬のイクスタンジ(60億1800万ドル、22%増、全体24位)、3位が第一三共の乳がん等治療薬・エンハーツ(36億4700万ドル、40%増、全体48位)、4位が武田薬品のAD/HD治療薬・バイバンス/ビバンセ(23億1300万ドル、17%減、全体80位)、5位が第一三共の抗凝固薬・リクシアナ(22億6900万ドル、20%増、全体83位)――と続いた。
製品売上上位を武田薬品、アステラス製薬、第一三共が占めるなか、これら以外の内資系企業のブロックバスターとして、エーザイの抗がん剤・レンビマ、大塚製薬の抗精神病薬・レキサルティ及びADPKD治療薬・ジンアーク、協和キリンの低リン血症性くる病・骨軟化症治療薬・クリースビータが名を連ねた。
◎企業別ブロックバスター数 1位はロシュの17製品 内資で最多はアステラスの4製品
企業別にブロックバスター製品を集計すると、トップはロシュの17製品で、次いでノバルティスとJ&Jが各14製品、アストラゼネカとアムジェンが各13製品、アッヴィ、GSK、ファイザーが各11製品――となった。内資系企業で最多はアステラス製薬の4製品で、大塚製薬と武田薬品が各3製品、第一三共が2製品、エーザイと協和キリンが各1製品――だった。
製薬企業各社が発表した2024年業績をもとに、グローバル売上が10億ドル以上のブロックバスターを集計した。原則24年12月期売上で、武田薬品、アステラス製薬、第一三共、エーザイ、小野薬品は25年3月期売上となる。次の為替レートでドル換算した(1ユーロ=1.082ドル、1ポンド=1.278ドル、1スイスフラン=1.136ドル、1デンマーククローネ=0.145ドル、100円=0.6597ドル)。
24年のグローバル製品売上 1位キイトルーダ、300億ドルに迫る 2位オゼンピック 3位デュピクセント
世界の製薬企業が発表した2024年業績からグローバル製品売上ランキングをまとめた。1位はメルクのがん免疫療法薬・キイトルーダで、前年比18%増の294億8200万ドルとなり、引き続き2ケタ伸長し300億ドルに迫る勢いを見せた。2位は26%増のノボ ノルディスクの糖尿病治療薬・オゼンピック、3位は22%増のサノフィのアトピー性皮膚炎/喘息等治療薬・デュピクセントとなった。トップ10製品の中では、イーライリリーの糖尿病治療薬・マンジャロ(2.24倍)や、アッヴィの乾癬/炎症性腸疾患治療薬・スキリージ(51%増)の伸びが目立った。
文末の「関連ファイル」に、24年に世界売上10億ドル以上のブロックバスターリストを掲載しました(会員のみダウンロードできます。無料トライアルはこちら)。
◎トップ10製品は全て売上100億ドル以上
トップ10製品はいずれも売上100億ドルを超え、1位のキイトルーダのみ200億ドルを超えて300億ドル近くまで達した。2位以下は、2位オゼンピック(売上174億5000万ドル、前年比26%増)、3位デュピクセント(141億4400万ドル、22%増)、4位はギリアド・サイエンシズの抗HIV薬・ビクタルビ(134億2300万ドル、13%増)、5位はブリストル マイヤーズ スクイブ(BMS)の抗凝固薬・エリキュース(133億3300万ドル、9%増)、6位はスキリージ(117億1800万ドル、51%増)、7位はジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)の多発性骨髄腫治療薬・ダラザレックス(116億7000万ドル、20%増)、8位はマンジャロ(115億4000万ドル、2.24倍)、9位はJ&Jの乾癬等治療薬・ステラーラ(103億6100万ドル、5%減)、10位はバーテックスの嚢胞性線維症治療薬・Trikafta/Kaftrio(102億3900万ドル、14%増)――だった。
◎売上伸長率1位はゼップバウンドの28倍増、一気にブロックバスター入り
全体で最も高い伸びを示したのは、イーライリリーの肥満症治療薬・ゼップバウンドで、28倍増の49億2600万ドルだった(売上ランク34位)。
これにファイザーの経口新型コロナ治療薬・パキロビッドが4.47倍の57億1600万ドル(28位)、サノフィのRSウイルス感染症予防薬・ベイフォータスが3.08倍の18億2400万ドル(100位)、マンジャロが2.24倍の115億4000万ドル(8位)、BeiGene(現BeOne)の血液がん治療薬・ブルキンザが2.05倍の26億4400万ドル(72位)――が続いた。
ゼップバウンドとベイフォータスはともに23年の米国承認取得から2年目で一気にブロックバスター化したことになる。
なお、ゼップバウンドとベイフォータス以外で、初めて10億ドル以上製品に仲間入りしたのは、固形がん領域では、バイエルの前立腺がん治療薬・ニュベクオ(16億4800万ドル、前年比75%増)、ノバルティスの前立腺がん治療薬(放射性医薬品)・Pluvicto(13億9200万ドル、42%増)、リジェネロンのがん免疫療法薬・リブタヨ(12億1700万ドル、41%増)、アステラス製薬の尿路上皮がん治療薬・パドセブ(10億8300万ドル、92%増)――。血液がん領域では、ロシュのポライビー(12億7300万ドル、34%増)とガザイバ(10億3400万ドル、12%増)、アムジェンのビーリンサイト(12億1600万ドル、41%増)――。
CNS領域では、いずれも片頭痛治療薬(経口CGRP受容体拮抗薬)のファイザーのNurtec ODT/Vydura(12億6300万ドル、36%増)と、アッヴィのUbrelvy(10億600万ドル、23%増)――。このほかGSKの抗HIV薬Cabenuva(12億9500万ドル、43%増)、J&Jの治療抵抗性うつ病治療薬Spravato(10億7700万ドル、56%増)も10億ドルを超えた。
一方、23年に米国承認を取得し、その年にブロックバスター化したグラクソ・スミスクライン(GSK)のRSVワクチン・アレックスビーが24年に52%減となったのをはじめ、米CDCの予防接種諮問委員会(ACIP)による60~74歳の接種を高リスク者に制限する勧告を受けて、RSVワクチンは振るわなかった。
◎内資系企業のブロックバスターは計14製品 売上1位エンティビオ、僅差の2位にイクスタンジ
内資系企業のブロックバスターは計14製品あった。売上1位は武田薬品の炎症性腸疾患治療薬・エンティビオ(60億3000万ドル、14%増)で、全体では23位だった。僅差の2位がアステラス製薬のイクスタンジ(60億1800万ドル、22%増、全体24位)、3位が第一三共の乳がん等治療薬・エンハーツ(36億4700万ドル、40%増、全体48位)、4位が武田薬品のAD/HD治療薬・バイバンス/ビバンセ(23億1300万ドル、17%減、全体80位)、5位が第一三共の抗凝固薬・リクシアナ(22億6900万ドル、20%増、全体83位)――と続いた。
製品売上上位を武田薬品、アステラス製薬、第一三共が占めるなか、これら以外の内資系企業のブロックバスターとして、エーザイの抗がん剤・レンビマ、大塚製薬の抗精神病薬・レキサルティ及びADPKD治療薬・ジンアーク、協和キリンの低リン血症性くる病・骨軟化症治療薬・クリースビータが名を連ねた。
◎企業別ブロックバスター数 1位はロシュの17製品 内資で最多はアステラスの4製品
企業別にブロックバスター製品を集計すると、トップはロシュの17製品で、次いでノバルティスとJ&Jが各14製品、アストラゼネカとアムジェンが各13製品、アッヴィ、GSK、ファイザーが各11製品――となった。内資系企業で最多はアステラス製薬の4製品で、大塚製薬と武田薬品が各3製品、第一三共が2製品、エーザイと協和キリンが各1製品――だった。
製薬企業各社が発表した2024年業績をもとに、グローバル売上が10億ドル以上のブロックバスターを集計した。原則24年12月期売上で、武田薬品、アステラス製薬、第一三共、エーザイ、小野薬品は25年3月期売上となる。次の為替レートでドル換算した(1ユーロ=1.082ドル、1ポンド=1.278ドル、1スイスフラン=1.136ドル、1デンマーククローネ=0.145ドル、100円=0.6597ドル)。