厚労省・第2部会 抗菌剤「アベロックス」が通過
公開日時 2005/08/25 23:00
厚生労働省の薬事・食品衛生審議会医薬品第2部会は8月25日、バイエル薬品
のニューキノロン系抗菌剤「アベロックス」など全品目を承認することを了承
した。抗がん剤併用療法検討会が適応拡大の迅速審査を求めた5療法10成分も
含まれている。これにより、迅速審査対象となっていた抗がん剤の適応拡大は
すべて第2部会を通過したことになる。
アベロックスは呼吸器系疾患に高い有効性があり、世界85ヵ国以上で販売され
ている。国内販売は塩野義製薬が担当する予定。前回会合で服用量の間違いを
問題視する意見が出され、継続審議となっていたグラクソ・スミスクラインの
抗生物質「オーグメンチンES小児用ドライシロップ」は、ボトルをそのまま渡
すのではなく、必要量だけを患者に渡す方式を採用することで了承された。
一方、他の抗がん剤との併用療法の適応拡大が認められたのは▽乳がんに対す
るシクロホスファミド▽乳がんに対するシクロホスファミド、塩酸エピルビジ
ン▽悪性リンパ腫に対するシスプラチン、コハク酸メチルプレドニゾロンナト
リウム▽小児悪性固形腫瘍に対するシスプラチン、カルボプラチン、アクチノ
マイシンD──。このほかデキサメタゾン、リン酸デキサメタゾンナトリウム
は、抗がん剤投与による悪心・嘔吐の副作用に対する適応拡大が認められた。