厚労省調査 常勤医師の月収97万円、薬剤師・看護職員の倍以上
公開日時 2005/11/03 23:00
やっぱり医者の給料は高かった!?――。全国の常勤医師の平均月収(05年6
月時点)は約97万円に達することが11月2日、厚生労働省の医療経済実態調査
でわかった。一方、薬剤師は約40万円、看護職員は約35万円でいずれも医師の
半分以下。日本医師会は、06年改定で、医療従事者の人件費確保で1.5%、全
体では3%以上の診療報酬引き上げを主張している。しかし、医師とそのほか
の医療従事者の給与格差は歴然で、マイナス改定をめざす財務省や経済財政諮
問会議などの格好のターゲットになりそうだ。
医師の平均月収を病院の開設者ごとにみると、医療法人が最も多く119万7484
円。次いで個人病院(院長も含む)が106万2384円、日本赤十字などの公的病
院が97万9344円、公立病院が93万9034円の順となっている。医療法人の病院長
クラスに至っては245万9603円に達した。
一方、薬剤師や看護職員は医師の足元にも及ばない。薬剤師はいずれの病院で
も約40万円前後で、看護職員は30~38万円程度。医療で担う役割が違うにせよ、
その格差はあまりに大きいようだ。