薬食審・第2部会 大日本住友のアンビゾームを承認
公開日時 2006/02/22 23:00
厚生労働省の薬事・食品衛生審議会医薬品第2部会は2月22日、大日本住友製
薬の深在性真菌症薬「アンビゾーム点滴静注用50mg」を新剤型・新用量医薬品
として承認した。住友製薬(当時)が米ギリアド社から導入して国内開発を進
めていた。
60年代に発売された真菌性抗生物質アムホテリシンBをリポソーム(脂質)で
包んだ改良製剤。リポソームで薬剤の分子を大きくしたことで、正常細胞に入
り込みにくく、真菌周辺の毛細血管壁が粗い感染部位に浸透しやすくなった。
また、アムホテリシンBに比べて腎毒性の副作用が少ないのも特長。ギリアド
の決算によると、05年の売上高は2億2100万ドルに達している。
このほか、第2部会は、ファイザーの抗菌剤「ザイボックス注射液600㎎、同
錠600㎎」について、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)の適応菌種に関
する適応拡大を認めた。