厚生労働省は７月12日、混合診療の拡大に向けた新たな枠組みづくりに着手し
た。今年10月に「特定療養費制度」を廃止し、新たに「保険外併用療養費」を
新設することを受けたもの。保険適用を前提とした「評価療養」と前提としな
い「選定療養」に分類する。

12日の中医協に示した厚労省案では、「評価療養」に高度先進医療や保険適用
前の承認された医薬品や医療機器、薬価基準に収載済み医薬品の適応外使用な
どを割り当てた。一方、「選定療養」には予約診療や時間外診療、制限回数を
超えた医療行為などを区分けした。

昨年12月に関係閣僚がとりまとめた「混合診療問題に係わる基本合意」で、将
来的な保険導入を視野に入れた観点から現行制度の見直しが決定。現行の特定
療養費を廃止し、「保険外併用療養費」を新設することが今年６月に成立した
改正健康保険法に盛り込まれた。