米ファイザー スーテント、欧州で「腎細胞がん」販売承認
公開日時 2006/08/06 23:00
米ファイザーは現地時間7月27日、欧州で抗悪性腫瘍剤「スーテン
ト」(一般名・スニチニブ)が、転移性腎細胞がんの治療薬として
条件付で販売承認を得たと発表した。欧州医薬品委員会が第3相試
験のデータ審査を終了するまでという期限が付いた。ファイザーは
今月中にデータを提出する予定だ。
スーテントは腫瘍の増殖を防ぐほか、血液供給を止めて兵糧攻めに
するという2段階でがん細胞を攻撃する経口タイプの治療薬。欧州
ではグリベックが効かない消化管間質腫瘍患者の治療薬として、す
でに条件付の販売承認を得ている。米国では今年1月末に進行性腎
細胞がんと消化管間質腫瘍の治療薬として同時に承認されている。
国内ではファイザー日本法人が第2相試験中。厚生労働省は国内の
医療ニーズが高いため、早期に開発するよう要請している。