厚労省 次期治験活性化5ヵ年計画、骨子試案を提示
公開日時 2006/10/23 23:00
厚生労働省は10月23日、「次期全国治験活性化5ヵ年計画」の骨子試案を示し
た。計画目標には新規の薬剤や医療機器への患者アクセスおよび医療水準を向
上させるため、全国レベルで治験環境を整備して国際的な共同研究への参加率
を高めていくことを掲げた。主な改善点は▽治験インフラの整備▽治験に関わ
る人材の育成▽患者への普及啓発と治験参加医師のインセンティブ向上▽治験
の効率化と企業の負担軽減――などが柱。同省が23日の検討会で明らかにした。
治験インフラ整備策としては、全国に高度な治験ができる「中核病院」を育成
し、中核病院に協力して連携できる「拠点病院」を配置して病院間のネットワ
ークを強化していく方針を明記。病院間で統一できていない治験従事者の教育
プログラムや治験契約様式、治験データのIT化などを共通化して業務効率を高
めるほか、病院連携を深めて症例登録も集積しやすく改善していく。