武田厚労省経済課長 「メガファーマ、2~3社にこだわる必要ない」
公開日時 2006/10/25 23:00
厚生労働省医政局の武田俊彦経済課長は10月25日、同省が検討に着手している
新医薬品産業ビジョンについて「医薬品業界の将来像を見直すことは大切。メ
ガファーマに成長する企業は(02年ビジョンに明記した)2、3社にこだわる
必要がなく、もう少し多くの企業を入れたい」と指摘した。同日都内で開催し
た医薬品産業労働組合連盟総会での講演。
02年に策定した医薬品産業ビジョンでは、10年後の医薬品企業の将来像として
「メガファーマ」「スペシャリティファーマ」「ジェネリックファーマ」「OT
Cファーマ」の4類型を提示。国際的に通用する競争力を持つメガファーマは
「2、3社程度」としていた。これに対して、武田課長は「将来像に新機軸を
加えたい」と強調。「スペシャリティファーマはもう少しはっきり言及した方
がいい」と、企業の特色にあわせた類型を示す方針を示唆した。また、「研究
開発型ベンチャーも(ひとつの類型に)引き上げてもいいのではないか」との
考えも示した。