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ネクサバールとカペシタビン併用 固形がんで忍容性示す

公開日時 2006/11/12 23:00

【チェコ・プラハ=小沼紀子】腎細胞がん治療薬として海外で発売されている
独バイエルの「ネクサバール」(ソラフェニブ、国内では承認申請中)とカペ
シタビン(5-FU)の進行性がんでの併用療法の有効性と安全性を示すフェー
ズ1試験の結果が明らかになった。進行性の大腸がんや腎がんといった固形が
んで併用療法の忍容性を示す結果が得られた。

試験では35人の固形がん患者(大腸がん12例、腎がん11例など29~70歳)が登
録され、投与量の異なる4群に分けて行われた。コホート1(13人)はソラフ
ェニブ200mgを1日2回+カペシタビン2100mg/m2を1日1回、コホート2(
4人)はソラフェニブ400mgを1日2回+カペシタビン2100mg/m2を1日1回、
コホート3(6人)はソラフェニブ200mg1日2回を最初の2サイクルに投与
後に、ソラフェニブ400mg1日2回+カペシタビン2100mg/m2を1日1回、コ
ホート4(12人)はソラフェニブ400mg(1日2回投与)+カペシタビン1700m
g/m2を1日1回。
 
臨床効果を見ると、コホート1では既に治療を受けていた乳がんで皮膚のリン
パ管炎を併発していた患者で腫瘍を退縮させたほか、13例で4ヵ月以上腫瘍の
安定状態(SD)が確認された。また、コホート4の2例の患者で腫瘍の縮小効
果が得られた。効果の判定はまだ続いているという。

一方、薬剤関連の副作用は97%の患者で確認され、グレード1は9%、同2は
43%、同3が46%だった。最も共通して報告されたのは手足皮膚反応で89%
(うちグレード3以上は29%)、下痢が71%(同6%)、倦怠感が69%(同11%
)、拒食症が63%(同ゼロ)となった。

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